息子が朝泣かなくなった日、泣いたのは私でした
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その日は突然やってくると言いますが、
まさかこんなにも突然だったとは。
幼稚園で毎朝泣いていた息子。
私の服を巧みにつかみ、その手をほどこうとすればまたつかむ。
4歳の誕生日当日、
いつものように泣き叫び、
先生ふたりに両端から捕まえられ、
「はーなーしーてー!」という叫び声を聞きながら幼稚園をあとにしました。
すぐ泣き止むことを私も先生も知っているので、
あーまた今日もすごい泣いたなぁくらいに思っていました。
翌週月曜日、上の子のお友達のお母さんと園の玄関で一緒になり、
息子のことを「大きくなったよね、あんな小さかったのにねー」
とそのお母さんが言ったので、そうだよねと話していたところ、
いきなり真顔でバックを持ちスタスタと歩いて教室へ向かった息子。
何が起きたのかわからない私。
いやいやいやいや!
まぐれだよ。ほら、友達のお母さんがそう言ってくれたから、
良いところを見せたかっただけ、きっとそう!
その日はそう言い聞かせました。もう全力で。
そして火曜日。
緊張の瞬間。
真顔でさーっと行ってしまった。
え!?本当にもう泣かないの!?
娘とともに玄関で立ち尽くす。
この状況を受け入れられずにいたら、
いつも泣いたときにお世話してくれる先生が、
「ママさみしいって」って連れてきてくれました。
息子は、全くもう…という表情で出てきて、
「ママバイバイ」って言ってすぐに去っていきました。
何か大切なものが私の手の中からスルリと抜けていったような感覚。
幼稚園を後にして、「そんなに早く大きくならなくてもいいのに…」
と思った途端にあふれ出す涙。
息子が泣かなくなって、泣いたのは私でした。
娘の時は、泣いている期間が長くて心配だったので、
泣かなくなったときはホッとしたのですが、
下の子となるとダメですね。
末っ子はいつまでも赤ちゃんに思える。
赤ちゃんでいてほしい。
いまだにスタスタ歩いて教室へ行く後ろ姿を見て、
涙が出そうになります。
こうやって大きくなっていくんだなと。
成長はもちろんうれしいけれど、
私はさみしいという思いが勝ってしまう。
どれだけ手がかかっても、自分の時間が何もなくても、
今この瞬間がどれだけキラキラした時間であるかを知っているから。
「ママー!」と全力で駆け寄ってきて抱っこをねだるこの瞬間は、
永遠に続かないということ。
だから、今日も全力で子供たちを抱きしめよう。
たくさんたくさん大好きって言おう。